ステージ / パフォーマンス


開催概要
開催日程 5月11日(土)
時間 18:00〜20:00(18:00〜受付開始)
18:15〜19:00 オープニングトーク
19:00〜20:00 映画上映会
会場 岡崎公園 特設ステージ
参加費 1500円/1名(中学生以上/小学生以下無料/予約制)
定員 50名(先着順)
お申し込み
開催内容

食べることは生きること
私たちの体は食べたものからできている
日々の暮らしをいま一度振り返ってみたい


予約の取れないレストラン「シェ・パニース」と、学校教育を変えた「エディブル・スクールヤード」の創始者、世界中の料理人と教育者に影響を与えてきた料理人であり思想家のアリス・ウォータース。

彼女が2023年秋に来日し、日本国内を旅してまわり日本各地の "地域を豊かにする食" と "生かしあう経済" に出会ってきました。

旅で見たもの、聞いたこと、味わったもの、気づいたことを余すところなく記録し、観る人の五感に響く映像を映画化。その時、彼女は何を想い、何を語ったのか? その貴重な記録を公開します。















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アリス・ウォータースってどんな人?


映画の水先案内人となる、アリス・ウォータースは、「アメリカで最も予約が取れない」と言われたこともあるレストラン「シェ・パニース」のオーナーであり、世界中にスローフードを普及させて「おいしい革命」を引き起こした料理人です。

1971年にカリフォルニア州バークレーでレストランを開業し、地産地消、有機栽培、食の安全、ファーマーズマーケットなど、今や食のトレンドとなった重要なコンセプトを実践、それはスローフード革命として世界中に広がりました。



ライフワークの「エディブル・ スクールヤード(食育菜園)」は、学校の校庭で生徒が作物をともに育て、ともに調理し、ともに 食べ、生命(いのち)のつながりを学ぶという取り組みで、子どもたちの人間としての成長を促す機会となっています。この活動は「エディブル教育」に発展し、日本にも広がっています。





加速し過ぎた「ファスト」社会の中で、このままでは人も地球も消耗され、希望を抱きにくい社会を生み出し続ける --- アリス氏はそんな現代社会を憂いた上で、「でも、大丈夫。解決策は、私たち皆の中に、すでにあるのです」と、「スロー」を取り戻していく大切さを語ります。

シンプルな美しさ、季節ごとに違うこと、預かる責任、働く喜び、生かしあうつながり --- 今回の旅では、日本各地でアリス氏と共に、そんな大事な価値観を思い出すことができればと願っています。



(写真提供/海士の風 撮影/野川かさね)

 
 
【 オープニングトーク 】
2024年のアースデイ星空シネマはスローフードの第一人者でもあるシェ・パニーズの創設者アリス・ウォータースのドキュメンタリー映画「We Are What We Eat 〜未来につなぐおいしい解決策〜」です。

この映画は、2023年の秋にアリス・ウォータースが来日した際に日本全国を旅してまわり、各地の生産者や料理人など様々な人との出会いや触れ合いを記録して映画化されました。

スローフードとは、経済成長・工業化とともに普及した「ファストフード」に対して、昔からその土地に根ざし、季節とともに受け継がれてきた食文化を「スローフード」という言葉で表現し、自然に感謝し、生産者に感謝し、全てに感謝して食を楽しむ、そんな豊かな食文化です。

顔の見える生産者のその土地で取れるその季節ならではの旬の食材を使い、素材の魅力を最大限に生かして味わう、というシンプルでもありながら、これ以上にない贅沢でもあります。

本オープニングトークでは、昨秋のアリス・ウォータース来日の際に京都のプログラムにも携わり、また日本食文化の原点でもある京都の地でスローフード文化を深めようと、
この春に「スローフード京都」を立ち上げた、スローフード京都の発起人・眞鍋邦広さん
をゲストに招きます。

また、京都で唯一の村として知られる南山城村で廃校となった保育園の園舎を活用し、顔の見える地域の生産者の食材や、自ら山に入り摘んでくる季節の山の幸や野草、ハーブなどを使い、丁寧に丁寧に一皿に仕上る「山のテーブル」。

約3時間という時間をかけてゆっくりと食事を楽しみ、素材の美味しさだけでなく、季節感や空気感、様々な感覚を呼び覚ますその姿勢は、
京都の小さなシェ・パニーズと呼ぶに相応しいほどです。そんな山のテーブルを営む對中剛大さんと栁本奈都子さんのおふたりをゲストに招き、眞鍋さんと3人のスペシャルオープニングトークを行います。

「食べることは生きること」「We Are What We Eat」をテーマに、食や暮らしに対する想いを深めたいと思います。

 
●オープニングトーク 登壇者
◎眞鍋邦大(まなべくにひろ)

・龍谷大学経営学部 准教授
・林ぶどう研究所 取締役
・スローフード京都 発起人

1978年、香川県生まれ。大学院修了後、リーマン・ブラザーズなど複数の外資系金融機関を経て2012年に帰郷。(株)459を創業し、地域資源を活用したローカルビジネスの開発を手掛ける。2014年には編集長として「四国食べる通信」を創刊。現在は、龍谷大学経営学部にてアグリビジネス・フードビジネスの教育・研究に取り組む傍ら、(株)林ぶどう研究所の取締役として、経営戦略の構築や海外事業の展開に取り組んでいる。
 
◎對中 剛大(たいなかまさひろ)

タイナカ‗オフィス 代表 / 山のテーブル 主宰
建築やランドスケープデザイン、まちづくりに関わる仕事や、様々な媒体のディレクションを行なっている。ピクニックコーディネーター。 料理家でもあり、主宰の「山のテーブル」では料理担当として食で人と場所を繋いでいる。 風土や文化、暮らしを大切に人と自然との営みを日々探求している。
https://www.tainakaoffice.com/
https://www.instagram.com/masahiro_tainaka/
 
◎栁本 奈都子(やなぎもとなつこ)

山のテーブル店主
美術高校でファッションアートを、大学では写真を学ぶ。 長らくミュージシャンとして活動し、様々な経験から得たモノ・コトを 山のテーブルの茶菓や設えで表現している。
https://www.instagram.com/ntkyngmt/

◎山のテーブル


京都の南端であり、京都で唯一の村である南山城村。
茶畑が広がる山の上の保育園舎を活用して、2017 年にオープンした「山のテーブル」。
食を介して「人と人、人と土地がつながるテーブル」を目指しています。
朝に山で摘んだ野草茶からはじまり、身の周りの自然や南山城村や近郊の生産者さんの食材を使って「食べるランドスケープ」をテーマにしたその日限りのコース料理をおつくりしています。

営業日:日曜日、月曜日 / 予約制 
京都府相楽郡南山城村童仙房三郷田47 旧野殿童仙房保育園
https://www.yamanotable.com
https://www.instagram.com/yama_no_table/
 




















【 アースデイ星空シネマについて 】


「私たちは食べたものでできている」 

日々の暮らしの中で本当に大切にしたいものとは? 私たちは何を食べて生きているの? 

そんな当たり前のことなのに、何故かおざなりにしてしまう食のことを今一度考えるきっかけにしたい。こうした想いから、ドキュメンタリー映画『We Are What We Eat 〜未来につなぐおいしい解決策〜』の上映会を開催します。

私たちが日々の暮らしで食べているもの、捨てているもの、選んでいるもの。どんな想いでそれを選び、食べていますか? 豊かな暮らしが当たり前すぎて忘れてしまっている様々なことについて、自分たちの暮らしや営みをいま一度振り返り「捉え直す」きっかけになれば嬉しいです。