ステージ / パフォーマンス


開催概要
開催日時 5月12日(日) 11:00〜11:50
会場 岡崎公園 特設ステージ
参加費 無料
参加方法 予約不要
開催内容
「窒素」は空気の約8割を占めていますが、割合の少ない「酸素」や「二酸化炭素」ばかりが話題に挙がります。みなさんは、「窒素」ってどんなものかご存知でしょうか?

大気を満たす窒素はそのままであれば人畜無害、呼吸をして体内に入っても特に影響もなく(変質もせず)、そのまま体外へ出ていきます。

そんな一見なんの影響もなさそうな「窒素」ですが、実は私たちの食料生産に必要不可欠な肥料になります。その一方で、私たちの窒素利用が地球温暖化、大気汚染、水質汚染などの多様な環境問題に深く関わっていることは、おそらく多くの人が知らないのではないでしょうか?

本トークでは、総合地球環境学研究所で「窒素」の研究を行う林健太郎教授をゲストに招き、私たちの暮らしと窒素との関わりや、より環境に配慮した私たちの暮らしについて、さまざまな角度からお話をいただきたいと思います。

そして、そんな「窒素」を取り巻く環境汚染や大気汚染の解決に結びつく鍵となるかもしれない『食』の問題や『ローカル&オーガニック』について、京都オーガニックアクションの鈴木健太郎氏をお招きし、2人のダブル健太郎さんをゲストにお話をお聞きしていきたいと思います。

登壇者
◆林健太郎(総合地球環境学研究所教授、国際窒素イニシアティブ東アジアセンター代表)



石川県生まれ。北海道大学で衛生工学を学び、東京にて建設コンサルタント業界に10年ほど従事しつつ東京農工大学で土壌学を学び博士(農学)を取得しました。
産業技術総合研究所特別研究員、農業環境技術研究所主任研究員、農研機構農業環境研究部門主席研究員を経て現職(地球研)です。生物地球化学、土壌学、大気科学を専門としつつ、地理、文化、歴史など幅広い好奇心を有しています。
フィールドにおける窒素循環研究に取り組み、北極スバールバル諸島や南極にも赴きました。2022年4月より地球研教授として「人・社会・自然をつないでめぐる窒素の持続可能な利用に向けて」(Sustai-N-able)プロジェクトを推進中です。2022年11月に国際窒素イニシアティブ東アジアセンター代表就任。2021年に第66回日本土壌肥料学会賞受賞。

Sustai-N-ableプロジェクトウェブサイト:https://www.chikyu.ac.jp/Sustai-N-able/index.html


◆鈴木健太郎 (京都オーガニックアクション代表理事 / 369商店店主)



1977年生まれ。二児の父。大学卒業後、バックパッカー→人力車夫→仏像彫刻を経て、2010年に京都市内から南丹市に移住。豊かな自然環境がある農村社会が構造的に持続可能でないことに衝撃を受け、Local&Organicをテーマに移動八百屋369商店を2014年に開業。2017年に、それぞれ孤立している有機農家や八百屋、料理人を繋ぐ目的で突発的に開催した「百姓一喜~農家大宴会」をきっかけに共同プロジェクト「京都オーガニックアクション」始動。京都のオーガニック農産物を京都の八百屋さんに運ぶ共同物流便を中心に、京都一円のオーガニック関係者の連携を模索している。
 

ナビゲーター
◆篠原幸子(NPO法人 場とつながりラボhome’s viスタッフ)



佐賀生まれ・福岡育ち。対話の場を作るひと。
「話してもいいんだ・やりたいと言っていいんだ」と思える場を作るべく、分野や業種・世代を問わず、コミュニケーション・会議力UP講座やまちづくり会議、リーダーシップ研修、チームビルディングをおこなっている。ABD認定ファシリテーター・NPO法人京都子どもセンター理事。食べることがなによりも好き。