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一杯のコーヒーからはじまる
持続可能な暮らし

みなさんは普段コーヒーを飲みますか?
いつもどんなコーヒーを飲んでいますか?

普段、何気なく飲んでいるコーヒーを少し意識して選ぶことで、
持続可能な社会へと繋がる一歩になっていきます。

1、コーヒー生産国との「公正な貿易」が改善される
2、インドネシアのオランウータンと住む森が守られる
3、持続可能な有機コーヒー栽培の環境が広まる
4、渡り鳥が休息する森が守られる
5、音楽とバラで途上国の子供たちに笑顔が増える
6、コーヒーの生産地の女性を救う活動を支援できる
7、まだまだたくさんの良いことがあります

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「一杯のコーヒーからできること」

【① フェアトレード】
コーヒー生産地との「公平な貿易」

コーヒーの生産国のほとんどは、いわゆる開発途上国といわれる国々です。コーヒー豆の価格は国際市場で決められているため、業者との交渉の手だてを持たない立場の弱い生産者は、時として生産コストを下回る価格で売らざるを得ない状況に追い込まれてしまうことも。そんな状況を防ぐために、単に市場価格で買い付けるのではなく、農家の生活が成り立つように考慮したフェア(公正)な価格で輸入・消費する貿易のしくみがフェアトレードです。

「小川珈琲」は、2003年に国際フェアトレード認証ラベル商品の製造ライセンスを取得。2004年から国際フェアトレード認証コーヒーの販売を始めました。

小川珈琲の「国際フェアトレード認証コーヒー」を飲むことが、発展途上国のコーヒー農家さんの暮らしの支えに繋がっています。

世界フェアトレード・デー(5月の第2土曜)にちなんで毎年5月をフェアトレード月間とし、小川珈琲直営店にて特別メニューの提供や国際フェアトレード認証コーヒーの販売も行っています。

 

フェアトレード・ラベル・ジャパン公式サイト
https://www.fairtrade-jp.org

 


 

【② バードフレンドリー®認証コーヒー】
渡り鳥が休息する森を守るプログラム

伝統的なコーヒー栽培はシェードグロウン(木陰栽培)と呼ばれる自然林に近い環境で行われ、渡り鳥はその森林を休息場所とし、そこに生息する昆虫などを餌としてきました。しかし、近年になって低コスト化を図るため森林を切り開き、収穫を機械で行うコーヒー農園が増え自然環境が失われたことによって、渡り鳥が減少していることがわかりました。そこで、スミソニアン渡り鳥センターは自然の森林に近い環境の農園を維持するために、1999年に認証基準を設定。認証を受けた農園のコーヒー豆をプレミアム価格で買い取ることで、生産農家を支援しながら渡り鳥を守るバードフレンドリー®認証プログラムを創設しました。

この活動に共感した「小川珈琲」は、2005年に日本で初めて「バードフレンドリー®認証コーヒー」の販売をスタート。森の中でゆっくりと育つコーヒー豆は品質も良く、防風や直射日光の緩和効果があるシェードグロウンによる持続可能な農園づくりにも役立っています。その味わいを通して自然環境の大切さをお客さまに伝えていきたいと考えています。

小川珈琲の「バードフレンドリー®認証コーヒー」を飲むことで、森林や渡り鳥の保護に繋がっています。

 

バードフレンドリー®コーヒー公式サイト
https://bird-friendly-coffee.jp

 


 

【③ 有機JAS認証コーヒー】
環境にやさしい有機栽培の促進

有機コーヒーは、化学的に合成された農薬や肥料、遺伝子組換えなどに頼らず、自然の力を精一杯活かして育てられています。土壌など環境への負担が軽減させる、農園で働く生産者にもやさしい農業の方法です。小川珈琲では2001年に京都工場で有機JAS認証を取得。美味しいコーヒーを皆様にお届けするために、有機コーヒーの販売を通して、持続可能なコーヒー栽培の環境づくりにも取り組んでいます。

 

農林水産省 有機食品の検査認証制度
https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/yuuki.html

 


 

【④ オランウータンコーヒー】
コーヒーのプロとつくる「森の人」とヒトのコーヒー


アジアで最大規模の低地熱帯雨林を有し、世界で最も生物多様性を持つ国といわれているインドネシア。しかし、森林火災や違法伐採などによって年々、熱帯雨林が減少。それに伴い熱帯雨林を住処とするスマトラオランウータン・タパヌリオランウータンの数も減少し、今や絶滅危惧種に指定されています。

オランウータンコーヒープロジェクトの目的は、多くの人々を魅了する高品質なコーヒーの生産を通して、オランウータンが生息する自然環境の保護や、現地のコーヒー生産者の生活を豊かにしていくこと。同プロジェクトでは生産地の環境整備をサポートするだけでなく、保護活動団体「PanEco」と生産者に生豆の売り上げから寄付を行い、還元することでオランウータンと環境を守る活動を支援しています。

小川珈琲では、2017年にアジアで初めてオランウータンコーヒーの発売をスタート。「インドネシア スマトラ オランウータンコーヒー」の名で、「一杯のコーヒーからできること」をかたちにすることにしました。オランウータン、コーヒー生産者、コーヒーを愛する人たち、そして何よりも地球のために。オランウータンコーヒーには、たくさんの人のそんな思いが詰まっています。

ORANG UTAN COFFEE公式サイト
https://orangutan.coffee

 


 

【⑤ ONE OF LOVE PROJECT】
音楽とバラで途上国の子供たちに笑顔を


「One of Loveプロジェクト」とは、音楽とバラで途上国の子供たちの教育環境や、その母親である働く女性たちの雇用整備の向上を目指す支援活動のこと。このプロジェクトは、パーカッショニストの斉藤ノヴさんと夏木マリさんが「途上国の子供たちに音楽を届ける」旅に出かけたことがきっかけで始まりました。

エチオピアやバングラデシュといった旅先で二人が出会ったのは、過酷な環境下で生活をしながらも笑顔を絶やすことなく懸命に生きる子供たち。彼らの健やかな成長のために、少しでも助けになりたい。そう考えた二人は、2009年に「One of Loveプロジェクト」を発足。毎年6月21日の「世界音楽の日」に合わせて開催するギグと、オリジナルローズ「マリルージュ」(毎月21日は「マリルージュの日」)の販売収益を途上国に寄付する活動を続けています。過去には、その支援金によってエチオピアのバラ農園にパソコン訓練プログラムを設置。支援金は学校の制服や教科書を購入・配布する費用としても使われてきました。

エチオピアといえば、コーヒー発祥の地。もちろん、現在も世界有数のコーヒーの産地として知られています。そんなエチオピアは、小川珈琲にとって遠いようで近い存在。「私たちにも何かできることはないか?」。そんな思いから小川珈琲は「One of Loveプロジェクト」を支援する活動を始めました。

毎月21日の「マリルージュの日」には、数量限定コーヒーを頼まれたお客さまに真紅のバラ「マリルージュ」が描かれた京焼・清水焼のカップでコーヒーをご提供(小川珈琲本店、京都三条店、OGAWA COFFEE 京都店のみ)。先着10名のお客さまに「マリルージュ」の花をプレゼントしています。少しでも多くの人にプロジェクトを知ってもらうために。これからも私たちはコーヒーを通して、私たちにできることを考えていきたいと思います。

One of Loveプロジェクト公式サイト
https://www.oneoflove.org

 


 

【⑥ GROUNDS FOR HEALTH】
コーヒーの生産地の女性を救う活動団体への支援

 

コーヒー豆の作り手である生産国は、経済格差をはじめとする様々な問題を抱えています。世界では約1億2,500万の人々がコーヒー生産に関わっており、さらにその7割は女性です。そうした現状を踏まえ、生産者の生活を守り、安定したコーヒーの生産に貢献したいという思いから、小川珈琲では生産国の支援活動にも力を入れています。

そのひとつが、アメリカの非営利団体「Grounds for Health」(グラウンズ フォー ヘルス)への支援です。グラウンズ フォー ヘルスとは、主にエチオピアとケニアで、現地医療機関スタッフが中心となり、コーヒー生産国の女性の健康促進、特に子宮頸がんの早期発見・治療を目的とした活動を行っている団体です。具体的にはコーヒー生産国で子宮頸がん検診キャンペーンを実施しているほか、現地スタッフへの知識譲渡やトレーニングを通じて、現地の医療従事者が自ら活動を続けられるよう教育にも力を入れています。

小川珈琲では、2009年よりグラウンズ フォー ヘルスを支援するキャンペーンを実施。多くのお客さまにご協力いただきながら、その売り上げの一部を同団体に寄付する活動を続けてきました。私たちの願いは、この活動の支援を通じて、病気の早期発見を促し、ひとりでも多くの人の命を救うこと。これからも私たちは「一杯のコーヒーからできること」を大切に、生産者に寄り添う企業であり続けたいと思います。

Grounds for Health公式サイト
https://groundsforhealth.org/