ステージ / パフォーマンス


開催概要
開催日時 6月14日(土) 13:00〜13:50
会場 岡崎公園 特設スタージ
参加費 無料
参加方法 予約不要
開催内容
昭和27年(1952)、伝統と進取の気風が息づく京都の地で珈琲づくりをはじた「小川珈琲」。以来、長い歳月をかけて、“京都の珈琲職人”としての誇りをもってその審美眼と腕を磨き、世界に通じる「本物」の味わいをたえず追求してきました。

また、珈琲づくりの基盤である地球環境や生産者の暮らしを守っていくこと。一粒一粒の豆を大切に「本物」としての価値を求め続けること。その一杯がきっと明日の希望になると信じて、一人でも多くの人たちの心と暮らしに寄り添う存在でありたいと願います。

世界は今、気候変動がもたらす環境問題や国家間の経済格差など、さまざまな難しい問題を抱えています。その年々の品質の良い生豆を買い集めるだけでは、一時的に美味しいコーヒーをつくれたとしてもその先の未来はありません。

だからこそ、「小川珈琲」は生産者に直接会いに行き、膝を突き合わせながら、その国の幸せや地球環境について、心に灯火をともす珈琲についてとことん語り合います。

珈琲づくりの基盤である地球環境や生産者の暮らしを守るために、その一助となる認証を取得したエシカルコーヒーに、いち早く取り組んできた京都の老舗珈琲メーカー「小川珈琲」の、一杯のコーヒーから始まる持続可能性について紐解いていきたいと思います。

本トークでは、コーヒーの抽出カスを菌床栽培に活用する「RE-EARTH」の倉橋大希氏をゲストに招き、小川珈琲のコーヒーの抽出カス(コーヒーグラウンズ)=廃棄物として処理されていた中でゴミ削減・再利用といった可能性を見出し、キノコ栽培⇒店舗利用という循環型事業をスタートされた取り組みの、過去・現在・未来についてお話をお聞きしていきたいと思います。





登壇者
◆小川 雄次 (小川珈琲株式会社 取締役 経営企画室長)

1983年、京都市生まれ。小川珈琲株式会社 取締役 経営企画室長。京都大学工学部卒業。同大学院工学研究科修士課程修了。ブーズ・アンド・カンパニーにて経営コンサルタントとして勤務後、ペンシルバニア大学ウォートンスクールにてMBA取得。帰国後は小川珈琲にて中国や台湾などのアジア圏での事業展開を進める一方、サステナブルな事業環境構築のためSDGsの取り組みを積極的に推進。

ホームページ:https://www.oc-ogawa.co.jp/

◆倉橋大希(RE:ARTH 代表)

京都市伏見区淀でコーヒーカスを使ったキノコ(ひらたけ)の栽培に取り組んでいます。

まだ会社員だった10年前からコーヒーカスを使ったキノコ栽培の実験を開始し、みんなに「こいつはいつになったら諦めるんだろう」と思われながらねちっこく実験を繰り返していたところ、約4年前に栽培に成功し、それと同時に新規就農して栽培を開始しました。

2024年には年間で約30トンのコーヒーカスをキノコ栽培に使用する予定です。同時に、約50トンの廃菌床が出る予定なので、無償で農家さんに提供する予定です。ここまで来るのに10年かかっているので、事業もゆるりと展開しています。

【キノコ革命】を展開して、コーヒーカス=ゴミではなく、コーヒーカス=資源を広めたいと思っています。

https://www.r-e-arth.com/
 
 

ナビゲーター

◆廣海緑朗(エシカルフードロスアライアンス、一般社団法人京都オーガニックアクション、循環フェス)

企業価値の創出や、SDGsの取り組みの発信、商品ブランディングなどのコンサルティングを生業とし、様々な社会課題解決事業と絡む。マルシェ、講演会、ライブイベント、環境イベントなど40年以上のイベント経歴を持つ。20代の頃は、ネイティブアメリカンの精神性に影響を受け、特に北米アリゾナのホピ族の居留地に多く滞在し、近年はその経験を話す講演会も開催している。様々なレイヤーでコミュニティを作り、それが折り重なりながら多面化していく世界を模索し、未来の世代に何が残せるのかを使命と考えて行動している。